
こんな悩みに答えていきます。
セミリタイア後に孤独になる人の特徴5つ【当てはまったら要注意】
愉々自適のセミリタイア、退職後の充実した毎日を夢見る人は多いと思います。
嫌な仕事から解放されて、本当にやりたかったことに思い切りチャレンジできる。望めば海外移住で新しい人生を送ることも可能です。
しかし、憧れていたセミリタイア生活で、逆に孤独感を感じてしまい鬱々とした日々を過ごす人が結構います。
特に男性に多いようです。なぜなのでしょうか?
深掘りしていきます。
孤独は死に至る病
イギリスでは「孤独担当相」が任命される程、世界では孤独が深刻な社会問題となっています。
孤独のリスクは
①1日たばこ15本吸うことに匹敵
②アルコール依存症であることに匹敵
③運動をしないことよりも高い
④肥満の2倍高い
「世界一孤独な日本のオジサン 」岡本純子著
報告によると、「孤独は精神的な影響にとどまらず、健康への影響も無視できない問題」だと述べています。
日本人は世界一孤独なオジサンが多い
日本は世界と比較して、家族と会社以外の「地域や趣味などを通したコミュニティー」との関係性が非常に低い国です。
男性の場合、特にその傾向が顕著です。配偶者への信頼度と依存度が高い一方、家族以外の友人や仲間などとの交流、信頼は他国と比べても非常に低いのが実態です。
統計をみても、アメリカの場合は年齢が高くなると幸福度が上がる傾向なのに対し、日本は高齢になるほど幸福度は下がっていきます。
原因としては、日本の高齢者が孤独を感じやすい、ということにあります。
では、退職後に孤独になりやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか?考察してみました。
1.勉強や趣味など打ち込めることがない
サラリーマン退職後は、いきなり毎日が日曜日になります。
実は、サラリーマン時代よりも、日々の目標を持って生活しないと、精神的に充実した生活をおくることは難しくなります。
・新たな知識や経験を積む気がない
・自分と違う環境の人たちと交流する気がない
こうした傾向がある人は、新たな人間関係を構築するのは難しくなりますし、自己肯定感にも繋がりません。
⒉.暇に耐えられない
セミリタイアを考える人の場合、「そもそも時間がなく忙しいサラリーマン生活が嫌」、「他にやりたいことがあるのに時間がなくてできない」、という人が多いと思います。
しかし、あまり目的を持たずに退職してしまった場合、「仕事がない毎日に耐えられない」、「暇がつらくてしかたがない」、といった事態になる可能性があります。
暇になりたくて仕事をやめたはずなのに、暇に耐えられないのでは本末転倒です。
3.生活力がなく、自分で家事ができない
これも、仕事が忙しかったサラリーマンにありがちな、配偶者に家事や家計を任せきりにしている人に多いパターンです。
・家事ができない、興味ががない
いわゆる生活力がなく、「家事や日常の雑務など意味のないこと」、と思ってしまう人です。「家事なんて考えるだけでストレスが溜まる」、といった男性も多いです。
少なくとも、家事労働を、苦痛ではないレベルにこなせた方が、ストレスなく退職後の人生を過ごすことができます。
4.共感力がない
中高年の場合、地域のボランティアやサークルなどへの参加も、女性に比べると男性は圧倒的に数が少ないです。
男性はプライドが高いためなかなか集団に馴染めず、女性が引き入れるとようやく話をしだす、といった有様です。
そもそも男性の場合、職場でのコミュニケーションは「競争」が原則です。「共感」が求められる社会活動の場にうまく順応できない、といったことが頻繁におこります。
5.こだわり、プライドが高い
これは男性特有なのですが、どうしても「いくつになってもプライドが捨てられない」、ということがあります。
・他人からの見返りを求める
サラリーマン時代の長年培われた価値観を捨てきれず、「仕事はこうあるべき」、「お客にはこう接するべき」、といった固定観念に凝り固まってる中高年はよくみかけます。
そうなると、日常生活でも他人にマウンティング行動を繰り返す、クレーマーや迷惑中年・迷惑老人になってしまうパターンがよく見られます。
セミリタイア後の孤独の原因は何か
せっかくリタイアしたのに、なぜ孤独を感じてしまうのでしょうか?
これは実はだれにでも起こりうる状況なのです。
孤独になる理由をいくつか考えてみます。
自由がありすぎる
まず、サラリーマンをリタイアすると、毎日の時間の制約がなくなります。
・朝起きなくても良い
・食事の時間、寝る時間が不規則になる
こうした、「なにをしても自由」、な状態だと規則的な生活を送ることが難しくなります。
特に独身の場合は、自分以外に生活サイクルを合わせる必要がありませんから、意識的にやることをルーティン化しないと不規則な生活になります。
自由な生活=秩序のない生活
なので、精神的に安定しづらくなってしまうのです。
家族がいても孤独を感じる
孤独感を感じるかどうかは、独身か家族がいるかであまり違いはありません。
配偶者がいれば生活リズムはある程度安定するのは確かですが、日頃から家族とコミュニケーションが少ない男性の場合、「家に居場所がない」、と感じる人も多いようです。
「旦那が家にいるとかえってストレス」、という女性は実は多いのです。
歳をとると頑固になる
年齢を重ねると、新しいことを受け入れたり、新しいことに挑戦する気力がなくなります。結果、自分の経験や考えだけにとらわれて、頑固になります。
自分と違う考え=自分を否定された
と考えてしまうようです。これはサラリーマン社会の競争原理で生きてきた人にみられがちな傾向です。自分を正当化することが染み付いてしまっているのです。
セミリタイア後に孤独にならないための方法5つ
では、セミリタイア後に孤独感を感じずに充実した人生を送るにはどうしたら良いのでしょうか。
大切なポイントを5つ挙げてみます。
仕事をする
これは一番シンプルですが効果があります。
セミリタイア後でも仕事を続けることはとても大切です。
収入を確保するという目的以外にも、仕事を通じて社会との繋がりを持つことは、精神の安定のためにとても重要です。
・フリーランス
・在宅物販ビジネス
・コンサルタント
・パートタイマー
など、会社勤め以外の仕事で、資金をかけずに稼ぐ方法は探せばいくらでもあります。
「サラリーマンリタイア後はセカンドキャリアを積む」、という意識でいる方が精神衛生上も良いですね。

自分で家事をする
自分で家事、特に料理をして家で食事をするのは、色々な良い効果があります。
・健康に良い
・生活力が身につく
・規則正しい生活習慣になる
「一人暮らしだけど今まで家事などしてこなかった」、という人でも、退職を機に家事を始めてみましょう。
時間管理、お金の管理、段取りを考える、など、家事はフリーランスの予行演習としても有用です。
新しいことにチャレンジする
退職後は時間はたっぷりあります。セカンドキャリアに向けた勉強はとても大事になります。
・知らない分野の勉強をする
・セミナーや勉強会に参加する
特にリアルに先輩や講師と会うことで、新しい気づきや人間関係を構築することができるようになります。
最初はおっくうに感じるかもしれませんが、思い切って興味のあるイベントやスクールなどに参加してみましょう。
住む場所を変える
退職を機に住居を変えてみるのもおすすめです。
通勤という足かせが外れるわけですから、今の住居にこだわる必要はありません。
・環境が変わると新しい人間関係が生まれる
・人生の経験値が増える
持ち家がある場合、簡単にはいかないかもしれませんが、海外に移住するというのも手です。
強制的に生活がリセットされますので、自発的に考えて人生を送る必要が出てきます。
場所にもよりますが、生活コストを大幅に抑えることも可能です。
自分の好きな分野で仲間を作る
現代は、ネット社会なので、自分と同じような考え方を持つ仲間を見つけることは、以前よりも簡単になっています。
・有益なセミナーやイベントに参加する
・ブログやSNSで情報発信をする
場所や年齢にとらわれずに、仲間を見つけると人生は楽しくなります。
目標とする講師やメンターに出会える可能性もあるので、積極的にネットやSNSを利用しつつ、コミュニティに参加してみるのはおすすめです。
◎まとめ
・孤独を楽しむには前向きな意志が必要
・セミリアイア後の自立の準備をしておこう
では、また。