
そんな疑問に答えていきます。
投資信託とETFはどっちが良いのか【結論:両方おすすめ】
株式に投資するなら、投資信託とETFはおすすめな商品です。
両者とも似たような性質を持っていますが、使い分けが必要です。
順番に見ていきます。
投資信託とは
投資信託とは、ファンド(投資信託運用会社)が、投資家からお金を集めて運用する投資商品のことです。
ファンドは、株式、債券、不動産などあらゆる金融商品に投資を行っていて、それらをパッケージ化して投資信託として売り出しています。
ファンドには
・証券系
・保険系
・独立系
などがあります。
投資信託の購入は、銀行や証券会社など金融機関の窓口でおこないます。売買価格は店頭で決定されるため、公表はされていません。
投資信託のメリット
投資信託のメリットとしては
・投資のプロが運用している
・少額から購入可能
などが挙げられます。
投資信託は、個別株のリスクが分散されること、また、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)に対応している銘柄も多く、投資初心者にはぴったりな商品です。
投資戦略は2パターン
投資信託には投資戦略が2パターンあります。
・指標以上を目指す「アクティブファンド」
現在人気の投資信託は、断然インデックスファンドになります。
指数(インデックス)とは何か
指数とは
・TOPIX(約2,000銘柄)
・ダウ平均(米国20銘柄)
・S&P500(米国500銘柄)
などを指します。
これらの銘柄グループ全体の値動きが、指標となるイメージです。例えば日経平均は、225銘柄の単純平均の値動きになります。
アクティブファンドはデメリットが多い
一見、平均より上を目指すアクティブファンドの方が良さそうですが、実際はそうではありません。
インデックスファンドに勝てるアクティブファンドは、3割以下という統計もあります。
インデックスファンドは、面白くもおかしくもないが、とにかく結果が出る。運用成果を測定している会社のデータによれば、インデックスファンドは、長期的にほとんどのポートフォリオ・マネージャーを打ち負かしていると言える。
チャールズ・エリス:敗者のゲーム
アクティブファンドのデメリットとしては、
・パフォーマンスが安定しない
・業者の売り込みが激しい
・解約できない期間がある
などがあり、正直おすすめできません。
ETFにはメリットが多い
ETFにはメリットが多いです。理由をみていきましょう。
ETFのメリット・デメリット
ETFとは、投資信託の一種で、上場しているもの(取引所で取り扱いのあるもの)です。上場投資信託とも言います。
証券取引所で購入でき、株式と同じようにリアルタイムで売買されています。価格も定額でなく、指値で注文が可能です。
その他にも
・銘柄数が多い(海外は特に)
・投資先のバリエーションが豊富
・取引量が多くリアルタイムで購入可能
といったメリットがあります。
一方、デメリットとしては、
・自動積立投資ができないことがある
・分配金が自動的に再投資されない
などがありますが、メリットの方が大きいですね。
日本ではETFが普及していない
メリットが多いはずのETFですが、日本では米国に比べて普及が進んでいません。
国内ETFの銘柄数は約180本ほどで、米国の1/10以下の規模です。
ETFが、つみたて NISAやiDeCoに対応していない理由も、日本政府が国内の投資信託を保護する意図があるのでは?と疑ってしまいます。
つみたてNISAのETF対応条件が厳しすぎる
つみたてNISAで購入できるETFは、以下の要件があります。
・投資対象は株式のみ
・指定したインデックスに連動していること
・海外株の場合、残高資産が1兆円以上
この条件だと今後も、つみたてNISAに、ETFを購入するのは難しそうです。
結論としては
基本はETFを選ぶ
NISA、iDeCo活用なら投資信託を選ぶ
ということになりそうです。
日本株と海外株どちらの投資信託が良いのか?
先ほど見たように、投資信託、ETFどちらも、おすすめはインデックスファンドになります。
では、日本株と海外株、どちらのインデックスファンドが良いのでしょうか?
それぞれ見ていきます。
日本株式インデックスファンド
日本国内の投資信託は、公募投信で6,000本以上もありますが、中には実績が怪しいファンドも多いです。
選ぶなら、断然インデックスファンドです。
iDeCoとつみたてNISA対応のインデックス投資信託は、157本ほどあり、信頼、実績の点からもこの中から選ぶのがベストです。
日本株のインデックス投資信託のデメリットとしては、
・手数料がやや高い
・インデックスの種類が少ない
といったものが挙げられます。
結論としては、
日本株インデックスファンドの投資信託は、iDeCoとつみたてNISA分に優先的に投資するのがベストです。
海外株式インデックスファンド
一方、海外株の場合、ETFでのインデックス投資が圧倒的に有利になります。
まず、海外株ETFは種類が圧倒的に充実しています。
その数、世界でなんと6,975本。総額650兆円という巨大な市場で、そのうち米国が大半を占めています。
というわけで、インデックス投資としては米国ETFがおすすめです。
米国ETFのメリットとしては、
・セクター別、指数別と投資のバリエーションが多い
・手数料が格安
などが挙げられます。
デメリットとして、為替リスクや、新興国のリスクなどはありますが
・高配当銘柄の ETFも豊富
・世界経済の成長率
といった観点から、日本株よりも圧倒的に有望です。
おすすめ銘柄
それでは、おすすめの日本の投資信託と、おすすめの米国ETFを挙げてみます。
日本の投資信託ならeMAXIS Slim シリーズ一択
ズバリ、投資信託はeMAXIS Slimシリーズがベストです。
・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 手数料0.14%
・eMAXIS Slim 全世界株式 手数料0.104%
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 手数料0.093%
何と言っても魅力は、
・日本、米国、先進国、全世界と分散が可能
・つみたてNISA、iDeCoが使える
はっきりいって、国内投資信託はこれのみで問題ないと言えるでしょう。
海外ETFおすすめ5選
海外ETFはラインアップが充実しており、選択肢は無数にあります。
今回は人気の5銘柄をピックアップしました。
【ベンチマーク】 S&P 500インデックス
・手数料0.03% ・平均利回り1.8%
【ベンチマーク】 S&P 500インデックス
・手数料0.03% ・平均利回り1.5%
【ベンチマーク】 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
・手数料0.03% ・平均利回り1.6%
【ベンチマーク】 FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
・手数料0.06% ・平均利回り4.0%
【ベンチマーク】 S&P 500 高配当指数
・手数料0.07% ・平均利回り5.1%
VOOとIVVは、米国S&P500に連動した ETFです。手数料は格安の0.03%。
S&P500は年率7%のトータルリターンなので、ほったらかしでも安心のパフォーマンスが期待できます。
一方VTIは、米国株3500銘柄が対象。中小株への分散も効いています。手数料も格安の0.03%。安定感を求めるならVITがおすすめ。
VYMとSPYDは、高配当株式を集めたETF。
VYMがメジャーな高配当企業を中心としているのに対し、SPYDは不動産、公共セクターなど、ひねりの効いたセレクトになっています。
手数料も0.06%〜0.07%と安いです。
今日のまとめ
・投資信託ならeMAXIS Slim一択
・海外ETFはバリエーションが豊富でおすすめ
それでは、また。